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オイスターアイランド北海道 牡蠣の旅6

生まれは極寒焼き肉の北見市、目の前にはサロマの牡蠣。幼少から牡蠣を炭で焼いては牡蠣パーティが日常で、最近は牡蠣と季節を追って北海道を巡るのが楽しみなオイスターマン 坪井 亜樹(つぼい あき)が隠れたオイスターアイランド 北海道の魅力をお届けするコラム第6回です。

さて今回は、北海道で唯一「岩ガキ」の養殖を行っている奥尻島へご案内!

岩ガキが生息する水温は20℃前後で、これまで北海道には生息しないと言われていました。ところが、昔から島の人たちは数種類の牡蠣がいることを認識していて、まさかその中の一つが岩ガキだとは誰も思っていなかったようです。

確かに、実際に島の岸壁を覗いてみると、たくさんの生物が大きく育っている様子がわかります。

今は海水温の上昇などで、道南の一部で漁具施設に岩ガキが付着することがあるようですが、昔から島で密かに生息していたなんて、なんかロマンを感じますよね!

時は2013年。漁業振興の一環で、島で採取した牡蠣を栽培水産試験場に持ち込みDNA鑑定を行いました。その結果、この牡蠣が北海道海域特有の「岩ガキ」であることが確認され、地域の漁業振興を目的に青年部が活動として試験養殖を開始。その後2018年に牡蠣部会が発足し、現在3人の漁師が中心となり岩ガキを育てております。

真牡蠣の養殖技術は広く知られていますが、岩ガキを安定的に養殖する情報は少なく且つ高度です。

養殖が軌道に乗り、ブランド牡蠣「奥伎(おうぎ)」となるまでは並々ならぬ努力があったと思います。

6年前に訪問した時、「この岩ガキで島を活性化したい!」と言っていましたが、あれから自然と人と向き合い、永く継続していることは何よりも強みかもしれません。

出荷は6~8月上旬。出荷数は6,000個程で、島のターミナルにある青年部直売店で販売されます。ちょうどウニの時期とも重なり、島は賑わいを見せる季節ですので、丘珠空港からHACで50分。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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