TOPICS(女満別)
生まれは極寒焼き肉の北見市、目の前にはサロマの牡蠣。幼少から牡蠣を炭で焼いては牡蠣パーティが日常で、最近は牡蠣と季節を追って北海道を巡るのが楽しみなオイスターマン 坪井 亜樹(つぼい あき)が隠れたオイスターアイランド 北海道の魅力をお届けするコラム第5回です。
5回目は、北海道で一番流れが速い海峡で育つ「知内かき」をお伝えします。
特徴は何と言っても成長の早さ。牡蠣はプランクトンを餌とし、豊富な潮溜まりか潮流が必要で、知内かきは後者。1日400ℓほど海水を飲み込む牡蠣を短期間で大きくするのは、北海道でも世界七大会海峡(オーシャンズセブン)と呼ばれる津軽海峡だけ。
そのため、宮城から道内へ運ばれる大半の種牡蠣は知内で中間育成され、北海道牡蠣産業には欠かせない場所でもあります。
知内にはもう一つのブランド、知る人ぞ知る「海峡牡蠣」があります。
これは三媒体という産卵せず成長の早い種牡蠣を用い、通常産卵する夏でも出荷ができ、知内の成長の早も相成り高値で取引がされています。
そんな知内かきを2倍楽しめるのが地元特産のニラです!
牡蠣は香り高い香草などとあわせることが多く、ニラのビタミン群は亜鉛の吸収を高める効果もありますが、なんと言っても同じ水で育つ地元食材の相性は抜群!
知内のニラは日本で一番美味しいという方も多く、その秘密は「無加温」という風土特有の生育環境にあります。
気温が高く一気に育つでもなく、加温するほど気温が低くもない、“無加温”期間にゆっくり育つニラは、茎は柔らかく、葉は厚くしっかりと育ち、年6~9毛作される中でも “一番ニラ”と呼ばれ愛されています。
一番ニラの旬は2月末頃なので、牡蠣のおいしい時期とも重なり、地元では牡蠣ニラ鍋やカキニラしゃぶを楽しむ時期です。
しりうち味な合戦冬の陣!カキVSニラまつり!も開催され盛り上がりを見せるので、3月初めは知内へカキニラ旅がお勧め!
朝獲りニラの感動は私の旅の思い出です。