TOPICS(女満別)
生まれは極寒焼き肉の北見市、目の前にはサロマの牡蠣。幼少から牡蠣を炭で焼いては牡蠣パーティが日常で、最近は牡蠣と季節を追って北海道を巡るのが楽しみなオイスターマン 坪井 亜樹(つぼい あき)が隠れたオイスターアイランド 北海道の魅力をお届けするコラム第3回です。
今回は、牡蠣島に浮かぶ神秘の「牡蠣神社」をお伝えします!
神社があるのは道東の厚岸町。道内では牡蠣の産量が一番多く、シングルシードと呼ばれる旨味の強い高級牡蠣を日本で初めて成功させ、牡蠣好きなら一度は訪れたい人気の地です。
牡蠣の特徴は、厚岸湾と厚岸湖の低水温を利用し、日本では珍しく一年中牡蠣を出荷しています。この湾と湖を隔てるように架かる厚岸大橋を渡ると、牡蠣島(牡蠣礁)の上に赤く輝く「牡蠣島弁天神社」が目に飛び込んできます。
神社の創建は不明で、1791年の文献に神社が書かれたものが最も古く、誰がいつ創建したのかロマンが溢れます。永い歴史の中では、神社の隣に保養所や料亭などが建てられ大変な賑わいを見せた時代もありました。
牡蠣は自然繁殖の過程で牡蠣礁を作ることがあり、神社や料亭などがその上に建つほどなんて、昔から牡蠣が多い町ということが伝わってきます。
なにより厚岸という語源はアイヌ語で「牡蠣の多い所」という意味の「アッケケシ」が由来という説も。
この神社に船で渡島参拝できる唯一の機会が「牡蠣島弁天神社祭典」です。毎年7月の第一週目の週末に行われる厚岸夏祭りに合わせて開催され、前夜祭で清め非公開の神社に渡り参拝。
宵宮祭では地元の方々と奉納酒を酌み交わし、町内外から集まった大人や子どもが一緒にお神輿を担ぎ、町内7自治会から集まる山車と獅子の共演の迫力は、きっと至極の牡蠣旅になることと思います。
ぜひ「牡蠣島弁天神社祭典」の時期に厚岸へ行ってみませんか?
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